2013年12月30日

2013年に観たライブコンサート

◆1/28 ヴァン・ダイク・パークス with special guest 細野晴臣
       @六本木ビルボードライブ東京

ブライアン・ウィルソンを観てヴァン・ダイク・パークスを観ないのは
片手落ちな様な気がするのでビルボード東京へ。
ピアノトリオ+チェロ+ハープという素敵な編成。ゲストは細野さん。
密かに『さよならアメリカ、さよならニッポン』を期待していたのだが、
やりませんでした。終演後の地下鉄ホームで萩原健太氏を見かける。

◆4/11 キリンジ@NHKホール

1998年頃から好きになった兄弟ユニット、キリンジ。リードボーカルの
泰行氏が今回を持って脱退するというので、ほとんど解散コンサートを
観に行く様な気分でNHKホールへ。『グッデイ・グッバイ』に始まり
『悪玉』で終わる全3時間半!ZEPの様なインプロビゼーションではなく
緻密なポップソングを淡々と35曲もやるなんてホント凄い。
『ダンボールの宮殿』『愛のCoda』『Drifter』『エイリアンズ』など
聴きたかった曲がかなり聴けたので大満足。
泰行脱退前日だが、最後の挨拶は彼等らしくあっさりしたもので、
明るく楽しい雰囲気で終わった。3階最後列でも行ってよかった。

◆11/18 ポール・マッカートニー@東京ドーム

昨年のバート・バカラック、ビーチボーイズに続き、ポップマエストロの
真打ち登場である。東京ドームに来るのは新日の闘強導夢以来。
ましてコンサートなんて初めて。観客は意外と若い人も多く、
老若男女多種多様の顔ぶれだ。

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場内放送の予告通り、定刻より10分遅れで暗転。
"Eight Days A Week"で幕を開けた。なるほど音が悪い。
歌も若干割れている。いろんな楽器が中域に集まっているので、
静かな曲ほどバランスがよく、弾き語りが一番よかった。
Xジャパンとか大音量のバンドは一体どんな音でやっているんだろう。

それはさておき、いやはやポールは超人だった。まだ5年、10年は安泰だろう。
ギター、ベース、ピアノを何度も取っ替え引っ替え、有名曲を勿体振る事なく
さらりと歌い始める。多少声が縒れてもオリジナルキーで歌う姿に
職人魂を見た。しかもステージ上で一切水分を摂らないなんて!
バンドをやる上でビートルズは基本中の基本であり、
ずっとお手本であり続けるが、追いつき追い越すなんて至難の技、
夢のまた夢だと思った。しかも全37曲。御年70歳にしてこの曲数。
恐らくサージェントペパーズ以来の再現になる
"Being For The Benefit Of Mr. Kite!"に興奮し、"Back In The U.S.S.R."
"Let It Be""Live and Let Die""Hey Jude"の流れに狂喜乱舞。
ダブルアンコールでは"Yesterday""Helter Skelter"そして最後の
アビーロードB面メドレー"Golden Slumbers〜Carry That Weight〜The End"は
正に圧巻で鳥肌が立った。素晴らし過ぎて感動!
4、50年前の曲なのに本人が歌っている不思議さよ。

Sdscn1944

今回S席が16500円という事でN君に誘われるまで躊躇していたのだが、
本当に行ってよかった。あと思ったのが、表向き禁止だった写真撮影が
ほとんど解禁されていた事。アーティスト側も宣伝の為に動画サイトや
SNSなどで広めてもらいたいかららしい。昔は厳しかったのになァと
隔世の感あり。

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来年はローリング・ストーンズに行く予定。

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2013年12月29日

2013年に作ったインスト曲

近頃は動画から音を切り出して散りばめる傾向があるので、
インストというよりもサウンドコラージュといった趣きか。
(タイトルをクリックでSoundCloudへ飛びます)

Urban Heat Island

2013年夏のインスト第1弾。
バンドアパートを漁っていたら出来た曲。後半はダブにも初挑戦。
タイトルは夏を想起させるものなら何でもよかったので、
ヒートアイランド現象の英訳に。
2013.07.06

マルトノの夏

2013年夏のインスト第2弾。
去り行く夏への郷愁をイメージした。
今夏は暑過ぎてダブばかり聴いていた所為でダブ傾向にあり。。。
オンド・マルトノという珍しい楽器の音をコラージュした。
2013.09.15

The Nyanton Song

30年近く聴いてきたLED ZEPPELINへのオマージュ。
ギターとベースのみ演奏。ペイジとジョンジーの雰囲気だけでも出せたか?
ドラムはプリセット音源の切り貼り。ところどころボンゾとパーシーと
テルミンをコラージュした。Zep好きならニヤリとするタイトル?
2013.12.01

<おまけ>

Urban Heat Island feat. IKZO

上記インストにIKZO御大のボーカルをミックスして、
人生初のマッシュアップに挑戦したもの。
BPMが近い事もあって脅威的なスンクロ率に!
IKZOブームは去ったが、矢張り素材が神懸かっている。

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2010年12月 8日

12月8日

あれから30年。。。と言っても、
10歳間近の僕は音楽に興味がなく、
ビートルズとモンキーズとずうとるびの判別が、
どうも怪しかったくらいなので、衝撃ではなかったが、
世界の人たちが悲しんでいる様子がテレビで流れたのは
おぼろげな記憶にある。

テレビで流れる音楽は全てリアルタイムの
アーティストという認識だったので、
翌年公開された『悪霊島』のテーマソングに
ビートルズが使われた事には混乱した。
解散してから10年が経ち、ジョンもいないのに
レット・イット・ビーとは。

閑話休題。
ジョンのソロでは”#9 Dream”が切なくて大好き…の筈が、
空耳アワーのお陰でサビがそうとしか聴けなくなってしまった…。
しかし、変なビデオだな。
http://www.youtube.com/watch?v=DGFvlnCq-ts

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2010年10月 4日

秋の夜長に”SKYLARKING”

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秋の夜長にはXTCの”SKYLARKING”が無性に聴きたくなる。
1986年発売当時のロッキング・オンには
ポップ職人アンディ・パートリッジと
プロデューサーであるポップ魔術師トッド・ラングレンが
まるでチェスをしているかの如く対峙して
緻密に作り上げられたかの様な評が載っていたが、
実状は違っていて、

===レコーディングにあたり、事前に送られたデモテープを
トッドが一聴して、勝手にコンセプトを『夏の日の一日』に決定。
XTCがトッドの『宇宙船のような家』に着いた時には、
選曲から曲順まで全て決まっていて、レコーディングは
トッドの決めた曲順に沿ってアルバム一曲目から進められた===

そうで、素材を提供して料理されてしまった感がある
XTCに取っては面白くないアルバムかもしれない。
しかし、次回作の”Oranges & Lemons”も
その反動で生まれた様な素晴しい出来だったので、
この”SKYLARKING”があったからこそとも言える。
実際、曲の繋がりが絶妙で、捨て曲も無いし
流石トッドと唸らせる名盤である。
しかもたった2週間で録り終わったとか…!
惜しむらくは時代を感じさせるリズムマシーンの音色だが、
それがXTCのオリジナリティーでもあるのだ。

しかしコンセプトが『夏の日の一日』なのに、
僕が秋の夜長に聴きたくなるのは虫の音から始まるからで、
その辺は気候の相違かもしれない。実際鳥のさえずりも
入っているのだけれど。

▼Summer's Cauldron
http://www.youtube.com/watch?v=DHvvDyBoyMQ

▼The Meeting Place
http://www.youtube.com/watch?v=fBxCxUFOBv0

▼Mermaid Smiled
http://www.youtube.com/watch?v=o5haDMqQnYw

▼The Man Who Sailed Around His Soul
http://www.youtube.com/watch?v=pfRQGZUKS2Y

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2010年9月14日

夏の定番ソング〜邦楽編〜

猛威を奮った酷暑もどうやら今日で一段落らしいので、
駆け込み気味に夏の定番ソングを完結させるべく、邦楽編を紹介。
しかし今日日、邦楽って言うのかしら?
J-POPでもいいけど、日本のポピュラー音楽かな。

大滝詠一/カナリア諸島にて

アルバム『A LONG VACATION』より。
スタンダード・ポップスに実験的要素がちりばめられた色褪せない名盤だ。
来年、30周年記念盤が出るかもしれないという噂もある。

サニーデイ・サービス/あじさい

アルバム『東京』より。 桜が満開のジャケットなので、
アルバム自体は春のイメージなのだが、
夏の始まりになるとこの曲を聴きたくなる。
一つ前の『若者たち』の方が夏のイメージなので、合わせて聴きたい。

キリンジ/恋の祭典

アルバム『47'45"』より。
マスゲームだのミサイルだの北朝鮮を匂わせるキーワードが
散りばめられた夏のラブソング?
CDだと歌詞カードが反転していて開ける方向も真逆なので、
開けにくくて腹立たしい。相当ひねくれた兄弟だ。

▼UA/ミルクティーアントニオの歌

アルバム"AMETORA"にも入っているが、
先行シングルの12inchレコードがこの2曲だったので、
夏になるとセットで聴きたくなるのだ。
『ミルクティー』はインスト編で紹介したMUTEBEATの
キーボディスト朝本浩文によるもの。
『アントニオの歌』はマイケル・フランクスの名曲を
憂歌団をバックにカバーしている。歌も演奏も録音も素晴しい!

じゃっ夏なんで/かせきさいだぁ≡

叙情的なライムに効果音を被せて
夏の情景を浮かび上がらせる臨場感満載の名曲。
なんでこういうラップが定着しないで、俺様ラップとか
しみったれた4畳半ラップばかりになってしまったんだろう。
自作のノベルティーソングの参考にもした。
因にこの曲のコード進行はjust the two of us進行と呼ばれ、
これを使うと大体名曲になってしまう魔法のコード進行なのだった。

はっぴいえんど/夏なんです

最後は定番中の定番。
夏は通り雨と一緒に 連れ立って行ってしまうのです・・・

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2010年9月13日

夏の定番ソング〜洋楽編〜

まだまだ暑いので、前回の続きで夏の定番ソングを紹介。

Saint Etienne/Only Love Can Break Your Heart

セイント・エティエンヌのアルバム"foxbase alpha"より。
ニール・ヤングの名曲をマイナーキーのダンスチューンにするなんて!
その発想が素晴しいと思った約20年前。今聴いても瑞々しい。

MOMUS/Summer Holiday 1999

モーマスのアルバム"Voyager"より。 フリッパーズ・ギターによる
コンピレーションアルバム"fab gear"にも別バージョンが収録されているが、
こちらの方が好み。 邦画『1999年の夏休み』にインスパイアされたという
とても切ない曲。 映画もオススメ。

Arto Lindsay/Ondina

アート・リンゼイのアルバム"Pirze"より。
モーマスとこの人は歌い方を含め、結構似ている気がする。
歌い方はもちろん、インテリの狂気と官能と言おうか、要は変態だな。
こんな涼しげな曲を書く一方で、全くチューニングをしていない
11本だけ弦を張った12弦ギターを地団駄踏みながら
掻き鳴らす変なおじさんでもある。
Ambitious Lovers TV Show Live
昨今はボサメタルバンドも出てきたが、こちらはノイズボサか。
Arto Lindsay Live

BECK/Tropicalia

アルバム"MUTATIONS"より。
ベックもまた上記の二人と同じ匂いがする。
人をドキッとさせる様な前衛的で不気味なジャケットも
アート・リンゼイと共通している。
この曲はサウンドコラージュが多いベックの中でも比較的洒落た曲である。
トロピカリアとはブラジルで1960年代後半に起きた
音楽を中心とした芸術運動。

É Preciso Perdoar/Cesaria Evora+Caetano Veloso+Ryuichi Sakamoto

ブラジルと欧米の豪華ミュージシャンによる
コラボレーションアルバム"RED HOT+RIO"より。
トロピカリアの中心人物カエターノ・ヴェローゾに
カーボベルデ共和国出身の伝説的シンガー、セザリア・エヴォラ、
そして坂本龍一によるジョアン・ジルベルトのカバー曲。
最高にクールで何度聴いても飽きない。
本家はこちら↓
É Preciso Perdoar - João Gilberto

最初から最後まで違和感なく流れる様に曲を並べてみたが、
こうやって並べると、ボサノヴァはもちろん事、
シンプルな打ち込みドラムに少ない音数、遠くで鳴っている
空間的な音、そしてサビのメロディーに切ない音色が
ユニゾったりする曲が好物なのだな。

その他、STONE ROSESやFAIRGROUND ATTRACTIONも
初めて聴いた季節が夏だった所為かよく聴く傾向だ。

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2010年9月11日

夏の定番ソング〜インスト編〜

9月になったので、去り行く夏の定番ソング…と言いたいところだが、
一向に去る気配がない今年の夏。
毎日同じ天気が続くとおかしくなりそうだ。
矢張り、季節の移ろいが恋しくて、自分は日本人だと自覚する。
常夏の国には住めませぬて。

さてさて毎年の様に夏は同じ曲ばかり聴いている自分だが、
おそらく今後も聴き続けるだろうという事で、
アトランダムにリストアップして行く。
今回はインスト編。

MUTE BEAT/Down train

MUTE BEATは80年代に活躍した日本のダブ・レゲエバンド。
自分にとってはダブとかレゲエは割とどうでもよくて、
ペットとトロンボーンの郷愁を誘うメロディーや
リズム隊の重たいグルーヴに惹かれて毎夏聴いてしまう。
音数の少なさも涼しい事この上ない。
今聴くとローが少しもの足りないけど、音質の良さは変わらないままだ。
アルバム”FLOWER”と”LOVER'S ROCK”の2枚が今年もフル回転している。


Bill Evans/The Dolphin (After)

続いてはビル・エヴァンス。
以前にも記事にしたので、そちらを参照してほしい。

LES BAXTER/YELLOW SUN

レス・バクスターは映画音楽も手掛けているが、
マーティン・デニーと並んでエキゾチカの巨匠として知られる存在。
アルバム
"The Colors of Brazil/African Blue"は
流麗なストリングスと男女混声コーラスによるムード音楽で
リバーブ
深めの音像が涼気を誘う。2in1CDであるが、
ループするには丁度いい長さなので、この夏も聴きまくった。
"YELLOW SUN"のクールな始まりにノックアウト!

前田憲男 meets TIN PAN ALLEY/黒いオルフェ

細野晴臣、鈴木茂、林立夫のティンパン・アレイと
ジャズピアニスト前田憲男によるブラジル音楽のカバーアルバム
"SOUL SAMBA/HOLIDAY IN BRAZIL"より。
時が経つとフュージョンと呼ばれてしまう音楽だが、
この頃にはまだクロスオーバーと呼ばれていた。
良質のイージーリスニングと言おうか、
フュージョンとは違う熱いなにかがあったのだ。

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2010年3月25日

一段落。

あちらのバンドがライブ活動休止という事で一段落したので、
こちらのブログを復活させようと思う。
これからは気兼ねなく好きな事を書いていきたい。
すっかり丁寧語が板に付いてしまったので、
自分の文体を忘れてしまったが、こんな感じだったろうか。

最近、ピアソラのタンゴ:ゼロ・アワーを買ったが、やっぱり凄い。

Tango

漫画はブックオフで諸星大二郎を買い漁って、10冊位手に入れた。

Morohoshi

「生命の木」が好きで映画「奇談」を借りて観たが、
久し振りに見た神戸ちゃんが一番いい演技をしていた。

Kidan

「みんなぱらいそさいくだ!」

「おらもつれてってくだせぇ。。。」

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2007年9月13日

カバーの魅力 -前編-

英語のcoverをカタカナ表記にするとカヴァーなのですが、カヴァー
ヴァージョンと書くとヴァーヴァーうるさいので、この項では
カバーにします。同様にvideoをヴィディオと発音するのがちょっと
鼻につくのは僕だけでありましょうか。ラジオとレディオも実際は
レイディオの発音の方が近いでしょうし、外来語って難しいですね。
誰もレディコンとは言わないですし。

それはさておき、一口にカバーバージョンと言っても、多種多様な
形態がありますが、我々が耳にする機会が多いのは、ヒット曲を
ポップス歌手がカバーしているものと思われます。それこそ
スタンダードナンバーですね。エルビス・プレスリーやフランク・
シナトラ、ザ・ビートルズは世界中で何百、何千?とカバーされて
いますし、ザ・ベストテン世代なら西城秀樹の『YMCA』、麻倉未稀や
荻野目洋子、WINKはカバー歌手としての印象が強いところです。

次にちょっとジャンルの違う人が歌ったり演奏したりするのも
カバーの魅力です。ソニー・ロリンズ『マイ・フェイバリット・
シングス』やマイルス・デイビス『タイム・アフター・タイム』等
ジャズ界の重鎮も素敵なカバーを残しています。また女性歌手が
男性ボーカルの曲を歌うのも魅力的で、矢野顕子『すばらしい日々』
やトリ・エイモス『スメルズ・ライク・ティーン・スピリット』等
がありますね。

ところで、中学の時に伊藤政則の深夜ラジオから流れて来たアズテック・
カメラ『ジャンプ』の脱力カバーは衝撃でした。後年、新宿のビニール
という中古レコード屋で大枚叩いてEP盤を買ったのもいい思い出です。
『ジャンプ』は近年ポール・アンカもビッグバンドジャズ風に
アレンジしていていい感じです。アストラッド・ジルベルトの
『ハートに火をつけて』も脱力的でした。60年代も終わろうかという
この時期はソフトロック、イージーリスニング界隈でも『ハートに
火をつけて』のカバーが盛んでした。今で言えば『スメルズ・ライク〜』
に相当する様な位置付けでしょうか。中でもイノック・ライトは当時の
ヒット曲を奇想天外なオーケストラアレンジでカバーしまくっており、
イントロからは予想もつかないカバー曲だらけでとても魅力的です。
再発はされているのでしょうか。インストものと言えば、ヒューゴ
(ウーゴ)・モンテネグロのムーグ(モーグ)シンセサイザーを使った
スタンダードカバーアルバムも必聴です。

イージーリスニングと言えども、昔はスーパーで流れている様な
音楽ではなくてもっと革新的なもので、ムーグシンセサイザーを
積極的に取り入れた音楽家達はクラッシックやポップスのカバーに
勤しんでいました。スーパーの様な音楽に近付いたのはクリード・
テーラーが立ち上げたCTIレコードの作品からではないでしょうか。
デオダート『ツァラトゥストラはかく語りき』やウェス・モンゴメリー
によるスタンダードカバーはもちろん名盤なのですが、品格や情熱を
取り除いて下世話さや無機質さを加えると、クロスオーバーという
ジャンルがフュージョンに派生していったのと同様に、近年の
イージーリスニング風になる危うさがあるかもしれません。

後編に続く>

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カバーの魅力 -後編-

ところで、この項は系統立てして書いていこうと思ったんですが、
イージーリスング的アプローチに当てはまるのか分からない人達もおり、
徒然に綴ってみる事にしました。ロジャー・マニングJr.とブライアン・
キーヒューによるムーグ・クックブックは90年代中期の破天荒な
カバーユニットとして衝撃的でした。ムーグを使ってオルタナロックを
インストでカバーするという手法はムーグ創世記の音楽家達への
オマージュにもなっているのですが、選曲が妙で笑ってしまいます。
しかも全曲手弾きという徹底振り。セカンドアルバムもオールドロックの
名曲をカバーしていて、ロバート・プラントの歌唱法をシンセで
模倣しているというなんとも音楽への愛と笑いに満ちたインスト集で
あります。バカ音楽の極みです。僕も当時あてられて『ランバダ』を
シンセ音源でカバーした『ランバカ』というのを作ったりしました。

それはさておき、次にそのオマージュという観点からスポットを
当ててみたいと思います。ザ・ビートルズのコピーバンドといえば、
東京ビートルズというのがいた位ですから、日本にもたくさんいる筈です。
例えば、同じ髪型にして同じ衣装を着て同じ楽器を使って云々。しかし
カバーバンドと違い、コピーバンドはありふれ過ぎていてあまり魅力を
感じません。それだったらアバのステージングやらセットやらをまるまる
完コピしたアバ・ゴールドを観てみたいというのが大方の意見だろうと
思います。ツェッペリンの完コピバンド、シナモンもまた然り。最早
カバーともコピーとも言えませんが、演奏する楽曲は違えどもバンドの
存在自体がパロディーの様なザ・ラトルズやXTCの変名バンド、
ザ・デュークス・オブ・ストラトスファー等の方が胡散臭くて
十分魅力的です。

ところでそのパロディーとカバーを融合させるとどうでしょうか。
古くはアル・ヤン・コピックがマイケル・ジャクソンのパロディー
をやってましたし、王様は日本語訳に重点を置いて歴史に名を
刻んできました。ツェッペリンナンバーをレゲエにしたドレッド・
ツェッペリンというのもいましたね。そして、現在はこのビータリカ
熱苦しくて笑わせてくれます。どのバンドも恐らく短命であろう
というのが否めないと思われますが、アル・ヤン・コビックだけは
別格ですかね。パロディーというのは1、2枚作ってお茶を濁すのが
丁度良い様です。

僕も昔は当時まだ誰も手をつけていなかった『はじめてのチュウ』に
心酔して、キテレツ大百科をビデオに撮り、コードを起こして
ティーンエイジ・ファンクラブ風にカバーしてみたり、ニルヴァーナを
ボサノバアレンジにしてボサヴァーナにしてみたりと色々やってましたが、
いずれまた前人未到のカバーをやってみたいものです。

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